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産業DXで変革を推進 - 日経クロステック Special - Nikkei Business Publications

―― 三菱商事が目指す産業DXの狙いについて教えてください。

平栗 産業DXは、三菱商事の豊富な産業知見を活かしたDX戦略を意味しています。三菱商事には全産業を俯瞰する豊富なオペレーションノウハウの蓄積という強みがあります。ここにデジタル技術を掛け算し、三菱商事の強みを最大限に発揮した産業全体のDXを推進していくことが狙いです。単にデジタル化に取り組んで収益を上げたり、事業を拡大したりするのではなく、産業のなかにデジタルケーパビリティを組み込んで既存の産業をより強くすることを目的としています。また、あらゆる産業のお客さまが利用できる産業知見のプラットフォーム化やアルゴリズムの抽象化も進めています。このような取り組みが商社の新しいビジネスモデルになると考えています。

―― 産業DXの成果物として、どのようなサービスが提供できるのでしょうか。

平栗 成果物は二つあります。一つはビジネスモデルそのものです。例えば既存の流通システムにAIを組み込んだ新しいビジネスモデルをつくり始めていますが、これは既存の産業知見という強みがあるからこそできるものです。もう一つは、これまで開発してきたアルゴリズムやデータサイエンスの仕組みをデジタルプラットフォーム化し、それをサービスとして展開していくことです。

―― 産業DXを推進する専門部隊として、三菱商事は19年9月にMCデジタルを設立しました。どのような経緯から新会社の設立に至ったのでしょうか。

平栗 産業DXの推進に必要な最先端のデジタル技術の開発機能、ビジネスモデル変革の知見を内製化するというコンセプトを実現するためにも、MCデジタルという別会社が必要でした。設立から2年半、さまざまなデジタル領域のスペシャリストが50名ほど在籍しています。

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