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引き算の発想がビジネスに価値をもたらす 変化や改善の機会を見落としていないか | HBR.org翻訳マネジメント記事(1/3) - DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

Juan Moyano/Stocksy

現状に変化をもたらしたり、改善を進めようとしたりする時、いまやっていることに何かを追加する足し算の発想になりがちだ。しかし、冗長な文章から単語を間引いたり、旅行のスケジュールに余裕を持たせたりするように、組織や事業にとって不要なものを取り除くこと、すなわち引き算の発想に立つことのほうが、価値創造に直結する可能性がある。本稿では、足し算の衝動に打ち勝ち、引き算思考を実践するための3つの方法を紹介する。


 変化をもたらす方法を考えることは、職業や役割、地位とは無関係に重要なスキルだ。アプリを差別化するために、デザイナーは独自の新機能を考案する。職場の文化を強化するために、マネジャーは新たな研修やインセンティブを検討する。企業の社会的責任を向上させるために、諮問委員会はグリーンエネルギーに対する投資機会を見つける。

 ここで注目したいのは、いずれの変化も、既存のものに何かを加えているということだ。

 追加することは、本質的に悪いことではない。しかし、それがビジネスの改善を試みる際の前提になると、それ以外のあらゆる機会の検討をやめてしまう可能性がある。

 たとえば、組織変革に関する筆者らの研究において、利害関係者が数百通りの方法を提案する中で、何かを取り除くことで組織を改善しようという提案は10%以下だった。さらに一連の追跡実験から、人は引き算による変化を体系的に見落としていることがわかった。

 しかし、引き算は未開発の可能性を秘めている。引き算を意識することで、デザイナーはアプリから不要な機能を取り除き、マネジャーはよりインクルーシブな文化を目指すうえで障害を除去し、諮問委員会は化石燃料からの脱却を提案するかもしれない。喜ばしいことに、引き算軽視の背後に存在する心理を理解すれば、それを回避する方法が見えてくる。

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