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【最新ビジネス解説】ブロックチェーンを活用し学生起業家を支援する巻組とガイアックスのDAO型シェアハウス| - @DIME

Web3、NFTといった技術が活用される中で、発展が期待されているのが、ブロックチェーンを活用した組織形態「DAO(Decentralized Autonomous Organization)」だ。空き家を活用したシェアハウス事業を手掛ける巻組は、スタートアップ支援のガイアックスとともに、不動産業におけるDAOに参入。日本初のDAO型シェアハウスで学生起業家向けの「Roopt(ループト)神楽坂 DAO」をスタートする。

DAO型シェアハウスの仕組みとは?

DAOは分散型自立組織とされるオンライン上の組織。株式会社の株主が経営に関与できるように、DAOが発行するトークンを持つ人は組織運営に参加できる。会社と異なるのは、意思決定の大きな権利を持つ代表者がいないこと。中央集権的なリーダーが存在しないので、民主的に組織が運営されると言われる。

意思決定のプロセスはブロックチェーン上に記録されるため透明性が高く、また、世界中どこにいても組織運営に参加できる。

では、DAO型シェアハウスは具体的にどのように運営されるのか?

これまでの賃貸経営では、物件を持つオーナーが単体で管理運営の主体となり、入居者は要望やクレームを上げることで、結果的に住環境が改善されるにとどまった(オーナーの意思次第では改善されないこともある)。

DAO型シェアハウスは、入居者とその他の出資者が自分たちで意思決定し、自律的に運営するのが特徴だ。意思決定は基本的に多数決で、管理者である巻組も、その他のDAO参加者と同様にフラットな関係で、シェアハウスの運営に参加する。

1口3万円、2年間有効のトークンを購入すると、誰でもDAOに参加できる。トークンの保有者は、「Roopt 神楽坂 DAO」に1カ月間宿泊する権利、またはグループ内の物件で1週間のワーケーションを体験する権利を得る。

また、参加者はトークンの保有数に応じて、DAOの議案に対して議決権と発言権を持つ(ガバナンス権)。想定される議案は、部屋のリフォームや、予約が埋まったときの優先順位、といったシェアハウス運営の直接的な問題から、後述する中長期的な価値向上の取り組みまでさまざまだ。

入居者以外もシェアハウスの価値向上に参加

さて、DAO型シェアハウスがこれまでにない仕組みであることはわかったが、これによりどんなムーブメントが起こるのか?

同社は、入居者だけではなく、外部の投資家のDAOへの参加を期待している。前述のとおりDAOのトークンは誰でも購入することができ、市場でも流通する。シェアハウスに入居しなくても、トークンの価値が上がれば売却益を得られること、そして誰でも組織運営に参加できるのが、DAOの魅力だ。すると、DAO型シェアハウスの価値をみんなで上げていこう、という積極的なモチベーションがうまれ、さまざまな知恵が集まる可能性がある。

「Roopt 神楽坂 DAO」は学生起業家向けのシェアハウスなので、ビジネスイベントを開催したり、情報発信のためのSNSを運営する、といった価値向上の取り組みが考えられる。若者が成長できる環境がシェアハウスに構築され、ビジネス版トキワ荘(手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫など昭和を代表するマンガ家が集った)のようなブランドができれば、トークンの価値は上がりそうだ。

現在、「Roopt 神楽坂 DAO」の出資者には、起業支援やマーケティングの専門家も参加しているという。個人が自分のスキルとアイデアで、組織の発展に関与できるのがDAO。多様な人が参加して、多様な特徴を持った新しい住環境を創り出す−−そんな未来がDAO×不動産の取り組みからみえてくる。

日本初、DAO型シェアハウス「Roopt神楽坂 DAO」が始動!

取材・文/ソルバ!
人や企業の課題解決ストーリーを図解、インフォグラフィックで、わかりやすく伝えるプロジェクト。ビジネスの大小にかかわらず、仕事脳を刺激するビジネスアイデアをお届けします。 
https://solver-story.com/

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